せんえつながら。

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勝利の代償~ヴィッセル神戸戦~

今節はホームにヴィッセル神戸を迎えての一戦。

ネルシーニョの"川崎対策"は苦手とするところですが、是が非でも勝利をもぎとってほしいところです。

試合前には、クラブ創立20周年記念として、OBドリームマッチが開催されました。

歴代の"FORZA KAWASAKI"が掲げられ、懐かしの選手たちが集まると、やはり色々思い出しますね。

いい試合も苦しかった試合も自然と脳裏によみがえってきました。

本当に観客を沸かせてくれたと思います。

これだけ盛り上がれば、現役選手たちも気合いをいれないわけにはいかなかったでしょう。

そんな前座試合が行われた後、メインゲームはキックオフ。

 

 

さて、試合結果。

2戦連続の3-1。「貫禄の大久保」、「そこにエウシーニョ」というゴールを重ねた完勝でした。アクシデントのような形で先制されたものの、相手にチャンスをつくられることはなく、順当な勝利だったと思います。注文するならば、もっと決めきるところで決めなければならなかった試合だったかなと。

 

では、僭越ながら、試合のポイントを2つほど。

○相手の主力選手欠場

この試合はなんといってもこれに尽きたと思います。PJ、レアンドロの欠場がこちらにとっては助かりました。

柏時代を含めて、ネルシーニョは攻撃時にフィールドをワイドにつかって、選手間の距離を広げてくる"川崎対策"をうまくはめてきた記憶があります。特に、最終ラインの裏へのボールを徹底して放り込んでくるので、たとえカットしたとしても、川崎はいつもの距離感で攻撃をはじめることができない。今までは、これに苦しめられてたと思います。

しかし、この試合はそれをさせなかった。エドゥアルド、奈良が加入し、しっかりと跳ね返すことができるようになったというのもあるけれど、なにより足が速く、決定力のあるFWがいなかったのは大きかった。こちらとしては、ものすごい余裕をもって対処できていたと思います。

○サイドを起点とした厚みのある攻撃

いままでは中央の狭いところをなんとしてでもこじ開けてやるというような攻撃が多かったけれど、この試合はサイドを起点としてしっかりアクセントをつけた攻撃ができていました。

これは攻撃の組み立て時、ネットがCBの間に入ることで、サイドバックを一列高い位置へ押し出すことができるようになっていたから。つまり、攻撃時は浦和や広島が得意とする3-6-1のような形になっていたのかなと。その結果として、相手をより押し込むことができたし、登里や小林がよりゴールに近い中央の位置でプレイできるようになりました。

前は明確にそういう形が目にみえていたけど、なんか久々にうまくやりくりしているなというのを感じました。続けてほしいです。

 

1ヶ月ぶりのホーム勝利はとても気持ちのいいものでした。

・・・が、奈良の長期離脱、リオ五輪絶望はそれを吹き飛ばすショック。

試合内容・結果はよかったですが、その代償はとてつもなく大きいものとなりました。

彼が復帰するのは2ndステージ終盤になるかもしれませんが、CSに出場できれば彼の出場するチャンスをつくることができます。"今シーズン絶望"とならないためにも、しっかり勝ちを積み重ねて、CS出場権を勝ち取ってほしいと心から思います。

 

克服しつつありますが、次も鬼門"ビッグスワン"です。

しっかり勝ってもらいましょう

 

 

読んでいただき、ありがとうございます。